 
      ご相談くださったのは、お一人暮らしのお父さまを支えていた息子さまから。
昔気質でプライドの高いお父さま。「ワシはまだまだ自分でできる!」
 が口ぐせでした。
ですが実際の生活は、
 ・転倒が増えた
 ・ご飯を抜く日がある
 ・薬が余っている
 など危険が多く、息子さまは毎日ヒヤヒヤ。
「倒れてそのまま…なんて想像したくない」と相談されたのがきっかけでした。
見学の日。
 お父さまは終始ムスッとしたまま。
「こんなとこ入るか」小声でブツブツ。
でも、スタッフさんに昔の仕事の話を振られると饒舌になり、気づけば笑顔。
帰りの車で息子さまが「どうでした?」と恐る恐る聞くと、
「……まぁ、悪くはなかったな」(※ほぼ入居OKの時のセリフです 笑)
そして渋々入居。
ところが数週間後、面会に行った息子さまが驚きました。
食堂で仲間と将棋を指しながらニッコニコ。
「ここ来たら相手がいて楽しいんや」と言ったお父さまの顔は、
どこか誇らしげでした。
息子さまは「あれだけ反対してたのに…もう馴染んでます」
 とホッとされていました。
「施設=かわいそう」ではなく、「安心して、生き生きできる場所」へ。
頑固で強がりな方ほど、実は楽しんでくれることも多いんです。
 
      ご相談いただいたのは、80代の女性とその息子さん。
 お母さまの体調の変化から在宅での生活が難しくなり、老人ホームへの入居を決められました。
 施設選びの段階から、私たちはお母さまの性格や生活リズムに合う環境を一緒に検討し、安心して過ごせるホームを見つけることができました。
入居当日は、生活用品の搬入や部屋の準備もお手伝いし、お母さまはスタッフに迎えられて穏やかな表情に。
 新しい生活が無事にスタートした後、息子さんからは「今度は家の片付けもお願いしたい」とご相談をいただきました。
そこで、入居後に残されたご自宅の整理をサポート。
 長年の思い出が詰まった家で、写真や手紙、思い出の品を一つひとつ確認しながら進めていきました。
 『これは母が好きだったね』『この器でよくご飯を食べてたな』と、息子さんが懐かしそうに語る姿が印象的でした。
私たちも切なくなりながらも片付けがすべて終わった時には、
 『これで本当に新しい生活を迎えられる気がします』と、安堵の笑顔を見せてくださいりほっとしました。
お母さまは今、施設で穏やかに過ごされており、息子さんも心から安心されているようでした。
 『入居だけでなく、家のことまでありがとうございます。』——そう言っていただけたことが、私たちにとって何よりの励みです。
私たちは、入居の瞬間だけでなく、その後の生活までしっかり支える存在でありたいと思っています。
 “新しい暮らしを安心して始めるための、もうひとつのサポート”として、これからもご家族の想いに寄り添っていきます。
 
      今回ご相談いただいたのは、遠方にお住まいの娘さまからでした。
 お母さまは88歳で一人暮らし。最近になって物忘れや夜間の徘徊が見られるようになり、娘さまは『このまま一人で生活を続けるのは心配です』と、不安な気持ちを打ち明けてくださいました。
お話を丁寧に伺うと、お母さまは“できるだけ自宅のような落ち着いた環境”を望まれているとのこと。そこで私たちは、家庭的な雰囲気と認知症ケアの経験が豊富な施設をいくつかご提案しました。
 見学の際には私たちも同行し、スタッフの対応や日々の生活の様子、入居後のサポート体制などを一緒に確認。娘さまが安心して決断できるよう、一つひとつの疑問に丁寧にお答えしました。
その結果、お母さまにぴったりの施設が見つかり、無事に入居が決定。
 入居後はスタッフとの交流も増え、夜も落ち着いて過ごせるようになったと伺っています。娘さまからは『もっと早く相談すればよかった。本当に助かりました』というお言葉をいただきました。
私たちは、ご家族の「安心」とご本人の「穏やかな生活」の両方を大切に考えています。
 これからも、ひとりで悩む方々に寄り添い、最適な暮らしの場を一緒に見つけていけるようサポートを続けていきます。
 
      今回ご相談いただいたのは、86歳女性の娘様からのご相談。
転倒による大腿骨骨折で入院されており、退院までの時間が限られている状況でした。入院中に認知症の症状も進み、退院後の生活場所に娘様は大きな不安を抱えていらっしゃる状態でした。
私たちは、受け入れて頂ける施設と相談しつつ、施設側もスムーズに受け入れ態勢を整えてくださり、無事に退院後すぐに入居が実現しました。
娘様からは『こんなに短期間で対応してもらえるとは思わなかった。母も安心して過ごせている』と感謝のお言葉をいただきました。
限られた時間でも、安心して暮らせる場所を見つけるお手伝いができたことを嬉しく思います。